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エブリィ(DA17V)改造・改良

エブリィ(DA17V)に仕切りカーテンを自作(2)

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前回に引き続き、軽自動車(軽バン)のエブリィ(DA17V)で車中泊するための、自作した仕切りカーテンをご紹介しますが、今回は製作過程の失敗・苦労話を中心にご紹介します。

ユーティリティナットが!?・・・

以前にご紹介しましたが、両サイドのルーフバーを自作する際に、エブリィには丸い樹脂でM6のネジ穴(ユーティリティナットと呼ぶらしい)が隠されているので、3か所(両サイドで6か所)のユーティリティナットを活用して取付しました。

同様に助手席、運転席の天井部分、即ち、運転席と荷室を仕切るにはちょうど良い天井位置に、左、中央、右の3カ所に丸い樹脂が付いています。
その中から、左右の丸い樹脂で隠されているユーティリティナットを活用し、仕切りカーテンを取り付ける構想を練って、必要とする部材を購入し、一部、製作を開始していました。

早速、左右天井のユーティリティナットに部品を取付ようと、丸い樹脂を取り外してみたら・・・

え!? ユーティリティナットが付いておらずただの穴・・・

これでは、ネジで部品を取り付けることが出来ません。

ユーティリティナットとは薄板板金の下穴にウェルドナット(溶接ナット)を事前に溶接していて、ネジで部品を取付することが可能になり、エブリィの両サイドの隠し穴はそのようになっていました。

両サイドにはユーティリティナット付き

ところが、天井の隠し穴には、ユーティリティナットが付いておらず、直径で6mmにも満たないただの穴で、これでは部品をネジで固定することができません。

天井の隠し穴はただの穴・・・

慌てて、エブリィの紹介サイトで確認してみると・・・

赤丸部分がユーティティナット

なんと、目隠し穴にユーティリティナットが付いているのは両サイドの12カ所で天井の目隠し穴には付いていないことが・・・。

途方に暮れました・・・。

ちょっとナッターにて解決!

すでに部材は購入済みで、一部製作も開始しており、ここで諦める訳にはいきません。

以前の工場勤務経験を活かし、色々考えてみました。

板金に直接、タップ(ネジ山)を加工する方法もあるのですが、板金の板厚が薄くネジ山が不足するのでNG・・・。

次に考えたのが、『ナットサート』という部品の採用です。
ナットサートとは薄板にネジ山が立てられない場合、ナットサートを部品取付側から下穴に挿入し、工場では専用のエアー工具を使って下穴にナットサートをカシメて固定する方法です。
問題は専用のエアー工具がないとカシメることができないといことでした。(そう思っていました)

しかし、諦められない私は、手動でもよいので安い工具がないか?と、『ナットサート 工具』で検索したところ、

『ちょっとナッター』という商品の存在を知ることが出来たのです!

ナットサート(エビローレットナット)と手動工具(ちょっとナッター)がセットになっているのです。
早速、ネジサイズM4、M5、M6の3サイズがありますが、天井の下穴が6mmに少し足りない穴だったので、適正下穴径が6.1mmのM4ネジサイズの物を購入しました。

ナットサートは10個入りですが、今回使用するのは2個です。
天井には他にも隠し穴があるので、別な用途でも活用できる可能性があるので残りは在庫しておきます。
工具は『ちょっとナッター』の他に、対辺17mmのメガネレンチと対辺3mmの六角棒レンチ、それと潤滑油(CRCなど)が必要になります。

まず、天井の左右の取付位置の下穴の加工を行います。
適正下穴径は6.1mmとなっていますが、私は6mmのドリルしか持っていなかったので6mmで穴を大きくし、ナットサートを入れてみたら入りましたので6.1mmのドリルは敢えて購入しませんでした。

これから取扱説明書に従って、ナットサートを下穴に入れて、工具でカシメる作業です。

天井の上を向いての作業ですし、エアー専用工具のように一瞬でカシメが終わる作業ではなく、対辺3mmの六角棒レンチを回しながらカシメていくのですが、結構な力と時間がかかります。
しかし、時間をかけて六角棒レンチが回らなくところまでしめればカシメ作業は完了となり、ただの穴がナット(ネジ山)付きの穴に変わり、これで部品を取り付けることが可能になりました!

天井にカーテンキット支え部品の取付

これから本格的に仕切りカーテンの製作・設置作業になります。

はじめに、天井の部品をネジで固定できるようになった左右のネジ穴に、後に製作するカーテンキットを支える部品を取付します。

今回、使用する部品は、

イレクターパイプ(160~180mm)2本(端材)
ジョイント ブラック J-49 2個
ジョイント ブラック J-13B 2個
ジョイント ブラック J-131 2個
ゴムインナー EF-1201 2個

まず、ジョイント ブラック J-49(2個)の中心に径4.5mmの穴を開けます。
この穴で天井のネジ穴にM4ネジにて取付しますが、まだ取付はしません。
実は私は天井の穴にはM6のユーティリティナットが付いているものと思っていて、径6.5mmの穴を開けてしまっていましたが、そのまま使用しました。

次に端材のイレクターパイプ(2本)を160mmで切断します。
この端材は、以前にロッドホルダーを製作した際に余った192mm(2本)を活用しました。
私は160mmで切断しましたが、調整しろを考えるともう少し長く(180mm位まで)しても良いと思います。

ロッドホルダー自作のページはこちら

穴あけ加工したジョイント ブラック J-49と160mmに切断したイレクターパイプを専用接着剤で接着します。(2セット)
確実に接着しないとカーテンキッドが落ちてしまう可能性があるので、単品の状態で接着させます。

2セット製作

J-49(穴付き)と接着したパイプを天井の左右にM4のネジ(長さ15mm)で取付します。
ネジの種類はお任せしますが、取り付ける際にパイプの関係からシャフトの長いドライバーが必要になるので、使用するドライバーに応じたネジを選定した方が良いです。
振動による緩み防止として、スプリングワッシャーを付けることをお勧めします。

次に、天井左右に取付したパイプ(2本)それぞれに、上から、
ジョイント ブラック J-13B(カーテンキットをはめ込む部品)
ジョイント ブラック J-131(J-13Bのズレ止め、位置だし部品)
ゴムインナー EF-1201(ケガ防止用としてパイプにはめ込む)
を取付します。

カーテンキットを支える部品(左右)

これで、カーテンキットを支える部品の取付が完成しました。

さいごに

仕切りカーテンの製作において、ちょっとした思い込みので、部品購入後に、取付部にユーティリティナットが付いていないというトラブルが発生し、途方に暮れた時期もありましたが、なんとか製作にこぎつけることができました。

次回は仕切りカーテンキットの製作になります。

お楽しみに!

(つづく)

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