エブリィバン(DA17V)での車中泊や釣行のための快適ドライブのためのアームレスト(センターコンソール付)をDIYでの自作について、今回は、土台となるコンソールボックス部の材料加工、組み立て、塗装についてご紹介します。
桐箱の底部の穴開け加工
前回にご紹介しましたが、段ボール箱を活用した試作確認の結果、コンソールボックス部(木箱)の前部のサイドブレーキ操作用の穴として、内寸で長さ20cmの角穴を開ける必要があります。
私の場合、板厚分を差し引いた4隅にΦ18mmの木工用ドリルを用いて丸穴を開けました。
その後、以前に100均ストアで購入した引廻鋸を活用し、丸穴間を側板の厚み分の縁に沿って切断します。
それから4隅の丸みがある部分をヤスリ等で削り、完全な長方形の穴に仕上げます。
前後の支柱(足)の寸法決定
穴を開けたコンソールボックス部を水平に支える前後の支柱(足)の寸法を決めます。
使用する板材はセリアから購入した45×12cm×t9mm 2枚 です。
まず、コンソールボックス(木箱)を座席間に仮設置します。
そして、
- 前部の支柱用の板材を内側の穴から入れて固定するので、サイドブレーキの前の小物収納部のすぐ後ろの部分に設置する。
- 後部の支柱用の板材を外側から固定するので、後部座席側の床面に立たせる。
- コンソールボックス(木箱)の前後の位置を決め、底部はなるべくサイドブレーキのカバー直前の高さにし、水平器を活用して前後左右の水平をとり、コンソールボックスの固定位置を決める。
- 固定位置が決まった状況で、前後の支柱の高さを決めるために、コンソールボックスの上面に合わせて、支柱用の板材に寸法を確定するためのケガキ線を入れる。
下の写真は見えずらいと思いますが、鉛筆で前後支柱の高さ寸法を決定するケガキ線が入っています。
前の支柱分の合板は短くなっていますが、すでに収納ボックスの仕切板に使用する分を切断したために短くなっています。
ケガキ線を測定したところ、
- 前部の支柱(足)の高さはコンソールボックスの上面から230mmでした。
- 後部の支柱(足)の高さはコンソールボックスの上面から362mmでした。
前後の支柱の切断
前部の支柱(足)の切断では蓋の入り込み寸法を考慮して寸法を決定し切断する必要があります。
前部の支柱(足)は穴の内部から固定するので、コンソールボックス上面からの寸法のままでは、蓋の凸部が入り込むと干渉してしまいます。
蓋の凸部の入り込む寸法が6mmなので、230mm-6mm=224mmを、前部の支柱(足)の切断寸法にしました。
後部の支柱(足)はケガキ線の寸法の362mmの切断寸法のままで良いのですが、蝶番の取付部を切り欠く必要があります。
使用する蝶番は別途ご紹介しますが、後部の支柱(足)は362mmの長さに切断後、蝶番の取付部の切り欠きとして、両端にW25mm×H10mmの切り欠き加工を行いました。
収納ボックスの仕切板を加工し貼り付け
前部の支柱(足)は短いので、その材料から収納ボックスの仕切板を加工し、貼り付けします。
コンソールボックス(木箱)の内寸を測定したところ、W(幅)が122mmでH(高さ)が106mmでしたので、高さは蓋の凸部の入り込み分6mmを差し引いて、W122mm×H100mmの仕切板を加工し、木工ボンドにて貼り付けしました。
この作業の注意点は仕切板の幅をボックス内寸にピッタシ合わせることです。
もし、少しでも短くて貼り付け時にボックス内寸が狭くなると、蓋が閉まらなくなってしまうことになります。
従って、仕切板の寸法は、測定したボックス内寸より少し長めに切断し、貼り付け前に紙やすりなどでピッタシ幅に微調整してから木工ボンドで貼り付けした方が良いです。
貼り付け直後、ボンドが乾かない前に、蓋が問題なく閉まるか確認することも重要です。
前後の支柱(足)の取付
前後の支柱(足)をコンソールボックス部(木箱)に取付します。
取付は木工ボンドのみで、丁寧に全面に塗布し貼り付けでも大丈夫かな?
と思ったのですが、手間がかかりそうだので、木工ボンドは適当に塗布し、在庫していたネジ(皿タッピングネジ3×15)4本で取付しました。
ネジに頭が目立たないようにネジ頭はボックス内部になるように、割れが生じないように事前にネジ頭側には下穴も開けました。
前部の支柱取付の際には、蓋の凸部入り込む分6mm下げて取付します。
これでコンソールボックスの組み立てが完成です。
コンソールボックス部の塗装
キャン★ドゥで購入した、塗料のカラーペイント(ブラック)油性にて、蓋を含めてコンソールボックス部全体を塗装しました。
最初は外側だけの塗装の予定でしたが、1缶で全体が塗装できそうだったので内側も塗装しました。
但し、蓋の上部はアームレスト製作時点で隠れるので塗りませんでした、というより1缶の塗料がなくなって塗れませんでした(笑)。
今回は1度塗りで完成させましたが、外側の目立つ部分は、もう1缶使って2度塗りし、もう少し木目を目立たないようにする予定です。
※後に、木箱外周を塗装でなく合皮シートを貼り付ける改良を行う予定で、最初から改良版でトライする場合、合皮シートを貼り付けるところは不要となり、1缶で2度塗りが可能になると思います。
次回は大詰め、上部のアームレストの製作をご紹介します。
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