今回、マイボート(漁船)を造船所に上架して、点検と船底塗装を行う際に、サブバッテリーとサブバッテリーチャージャーを取付し、釣行時の安全面と、使い勝手を良くしようと試みましたのでご紹介します。
メインバッテリーのみの課題
これまでは、メインバッテリーのみで、船外機の起動、アクセサリー(航海灯や魚探など)の電源を併用していました。
一般的といえばその通りで、イメージとしては普通の車と同じです。
車(のエンジン)と同様に、船外機にもアイソレーター(走行充電器)が装備されていますので、走行中はバッテリーに充電されます。
従って車は何年もバッテリー上がりせずに乗車することができるのです。
よく、全然乗らずに放置していた車がバッテリーが上がってしまった!という話を聞きますが、要するに全然、走行していなかったために、アイソレーター(走行充電器)が機能せず、充電する機会を失ってバッテリー上がりしてしまうんですよね~。
さて、私の釣行のスタンスで、安全面にどのような不安があるかというと、
エンジン(船外機)を止めた状態で、バッテリーからアクセサリー(航海灯や魚探など)に電源供給している状態
が多々あるというのが一番の不安材料なのです。
釣行時、出港からポイントまで移動し、釣りを開始するのですが、釣りのスタンスが、
- シーアンカーなどを活用した流し釣り
- いかだや定置網のブイなどに固定してのかかり釣り
が主流なのですが、この釣りの段階ではエンジンをかけている必要はないので、エンジンを切って魚探を入れたままの長時間の釣りになり、エンジンをかけるのはポイント移動の時だけになります。
この状態を車にたとえると、
車のエンジンを切った状態で、GPSやオーディオ機器やライトを付けた状態を長時間続ける・・・。
と同じような状況でバッテリー上がりしないか!?不安になりますよね。
車の場合と違って、海上でバッテリー上がりしちゃったら、助けを呼ぶのも大変で、最悪は海上保安庁のお世話になるしかありません・・・。
魚探には入力電圧が表示されていて、時々、電圧降下していないかチェックするように努めていますが、やはり不安です。
保有バッテリーの有効活用
実は、漁で使用する電動船外機用のバッテリーがあったのですが、諸般の事情で使わなくなって保有していたのですが、
まだまだ使えるし、なんと!ボートの(メイン)バッテリーと同じメーカー・規格のバッテリーだったのです。
そこで、そのバッテリーを有効活用することで安全面が増し、また新たな電器機器を活用したいとの思いが強くなり、今回、サブバッテリー化を行うことにしました。
船外機のアイソレーター(走行充電器)からメインバッテリーやサブバッテリーに自動制御で充電させるは、
バッテリーチャージャーを付けた方が安心なので、次のバッテリーチャージャーを付けることにしました。
取付・配線に関しては、私のスキルでは不安なので、上架した造船所にお願いしました。
機能の概要と今後の展開
メインバッテリーとメインスイッチが設置されているスペースに、今回追加したサブバッテリー、バッテリーチャージャーが問題なく取付することができました。
今回のサブバッテリー化によって、安全面が増しただけでなく、新たな使い方に展開できます。
メインバッテリーは船外機の始動のみの活用になり、アクセサリー機器は全てサブバッテリーから電源供給します。
船外機を始動、走行時の最初は、メインバッテリーに充電されます。
そして、メインバッテリーに十分に充電になる(電圧が高くなる)と、バッテリーチャージャーがその状態を感知し、サブバッテリーの充電に自動的に切り替えます。
走行すればするほど、メインとサブのバッテリー両方が満充電になります。
そして、魚探などのアクセサリー機器へはサブバッテリーから電源供給されることになります。
以上のような使い方は、車でも活用しているケースがあります。
それは、キャンピングカーや車中泊用に改造した車で採用されていますよね。
目的地まで走行中にサブバッテリーに満充電させて、車中泊時にはエンジンを切っていても、サブバッテリーからの電源で電化製品を活用して快適に過ごす。
翌日の走行で、またサブバッテリーに充電が行われて連続の車中泊でも快適に過ごすことが可能になるのです。
私の現在の釣行のための車中泊は、基本的に単泊なので、単独の電気製品用のバッテリーを手動で出発前に充電して活用していますが、長期の連泊での車中泊をするとなると、同じように走行充電によるサブバッテリー化が必要になりますね~。
もし、釣行において、アクセサリー機器を使いすぎて、サブバッテリーが上がったとしても、使えなくなるのはサブバッテリーのみで、エンジン(船外機)はメインバッテリーで始動することができるのです。
逆にいうと、船外機の始動に影響を及ぼさないサブバッテリーが追加されたことで、使いすぎるくらいサブバッテリーを使用することができるということになります。
例えば、
- 船のいけすが一つと少ないので、水中ポンプを活用した、持ち運びが可能なライブウェル(酸素の循環機能がついた生け簀)を付けることができる。
- これまで電動リールの電源は、別の専用バッテリーを持って行ってたが、サブバッテリーから電動リールに電源供給することで、電動リール用のバッテリーが不要になる。
(電源コンセントボックスの配線・設置が必要)
- 釣り客の電動リールにも電源を供給することができる。
(電源コンセントボックスの配線・設置が必要) - 水中ポンプを活用した船内洗浄が容易にできる。
- 水中ポンプを活用した真水での船外機の冷却水経路の洗浄が可能になる。
- 冬場はケトルでお湯を沸かし、ホットコーヒーやカップラーメンなどを飲食したい。
- 他、色々な12V電源の機器を使うことができる。
以上、私の頭には、『あれもしたい!これもしたい!』と構想が駆け巡っています(笑)。
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