前回に引き続き、DIY(日曜大工)にて2×4材を活用し、釣具・漁具などを保管する丈夫な棚の製作手順や留意点をご紹介します。
基本構想をまとめる
まず、設置予定場所を調査し、弊害物の有無や設置スペースなどから製作する棚の大きさを決めます。
自作の最大のメリットは、なるべく、部材の歩留まり向上を目指すも、希望するサイズを自由に決めて製作することが可能なことです。
決めた後に大体の外観構想図を作成しました。
前回、説明しましたが、設置倉庫に窓があり、その窓ギリギリまでの幅に決定、全幅3430mmの2列の棚と決め、右側の棚幅は定尺(1820mm)のまま、左側の棚幅を1496mmで切断することにしました。
そして、下から3段目(天板の下)の棚は3段階で棚位置を、釣具・漁具の大きさによって、変更できるようにトライすることにしました。
棚間隔について、既に保管する物品の大きさや数量などが把握されているのであれば、それらの物品に応じて、棚位置、棚間隔をカスタマイズしたほうが良いと思います。
製作部品リストをまとめ購入する
次に外観構想図に従って製作するために、漏れなく部材を手配するためと、SPF材の加工寸法と数量を明確にするために、製作部品リストを作成しました。
部品の単価(金額)は製作当時の金額につき、現在の単価とは違っていますのでご了承ください。
2列の棚(推奨全幅2844mm~3754mm)の製作が前提での部品リストですが、1列とか3列も可能で、その際には部材の数量が変わります。
2列の推奨全幅範囲での製作の場合は、計算式にて全幅の長さに応じて、1496切断の長さをいくらにすればよいかの計算式を明記しましたので参考にしてください。
部品リストがまとまったら、ホームセンターなどで部材を購入します。
合板及びSPF材の切断
ここから製作の開始です。
まず、部品リストに従って材料の切断からスタートです。
切断前に、真っすぐで垂直に立つ2×4材を支柱分6本を選別します。
SPF材は多少、湾曲していたり、歪んだいたりする材料も含まれており、それは支柱にすることは避けた方が良いです。
湾曲、歪みが気になる材料は、375mmとか379mm単位に切断する材料にします。
さて、切断作業は結構大変です。
ある程度、寸法精度も必要ですし、直角に真っすぐに切断する必要があります。
効率よく切断するには、それなりの工具や冶具、作業台などが必要になります。
DIYが得意で既に工具などを保有している人、これからDIYにて様々な物を製作トライするために工具などを取得する予定の人は、自ら、材料切断したほうが良いと思いますが、
今回の棚製作だけにトライし、切断のための工具などを揃える予定がない人は、ホームセンターで材料購入時、1カット30~50円で切断するサービスを活用する選択もあります。
その分、部材費は高くなりますが、切断工具を揃えなくても製作が可能になります。
メジャーや金尺などに加え、効率よく切断するために、最低限、次のような工具・冶具は揃えていた方が良いです。
電動丸ノコ、F型クランプ(2個)、切断時の位置決め冶具(長、短、自作)です。
電動丸ノコは切断には必須です。
多少値段は張りますが、安い物(できればメーカー品)で構わないので、DIYには欠かせない工具です。
私が使用している日立工機のFC6bb2は安価タイプですが、軽くて取扱いやすく、トラブルも故障もなく長年使っています。
F型クランプは、今回、3本の2×4材を固定し、3本分を一気に切断し効率を上げるために使います。
位置決め冶具(自作)は、寸法測定後に切断線を引き、その線に合わせて位置決め冶具を押さえ、その冶具に沿って電動丸ノコで切断すれば、切断線通りに真っすぐに切断することが出来ます。
丸ノコでの切断時の注意事項としてノコ刃の厚み分を考慮(計算)して切断する必要があります。
注意事項として、可動棚の長手方向の切断(部品No⑦と⑨の1枚のみの私の場合は1496mm)は組立完成間近に行った方が良いです。
可動棚ですから、移動が容易にするためには、1496mmより少し短く(2~4mm)し、隙間を設けて移動しやすいようにします。
定尺側の可動棚も同様に、定尺のままではなく切断した方がスムーズになるかもしれません。
いずれにしても、組立状態で可動棚を設置する部分の棚幅の寸法を測定してみてから判断します。
切断作業の次は、最終段階、組立作業になります。
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