愛車、軽自動車(軽バン)のエブリィ(DA17V)に換気ユニットを自作しましたのでご紹介します。
後部座席のスライドドアの窓に挟み込む方式で、吸気側(網戸ユニット)と排気側(換気ファンユニット)を製作しましたが、今回は吸気側の『網戸ユニット』をご紹介します。
換気ユニットの目的と材料の確保
軽自動車(軽バン)等、狭い空間で車中泊する際、特に外気温と室内の温度差があると車内の窓が結露しやすくなったり、夏場は暑くなり窓を開けると、蚊などの虫の襲来が考えられ、中々、快適に車中泊ができないことがありました。
そこで、車内の空気を換気することで、結露対策と虫の侵入を防止した車内温度調整用に製作しました。
ネットを調査してみると、後部座席のスライドドアの窓に挟み込む方式で、自作している方が結構いますが、べニア板を加工し塗装したり、黒のプラスチックダンボールを使用したり・・・。
私は、多少切断などの加工は大変かもしれませんが、見た目も重視し樹脂板(黒の塩ビ板910×300×3t)をベースに製作することにしました。
塩ビ板の切断と穴あけ
概略設計図に従い、白い保護紙に鉛筆で切断線や穴開け位置をけがき、切断と穴あけをしますが、とにかく、この作業に一番時間がかかりました。
まず切断は、アクリル・塩ビ板などの硬質プラスチック板専用のカッターを購入してケガキ線に定規等を合わせて、地道に削り取っていく作業です。
アクリル板であれば、厚さの2/3程度削れば、力をいれてパキンと折れるらしいのですが、塩ビ板は粘りがあり、最後まで削り落とす直前までいかないと中々折れませんでした。
特に大変だった箇所は、窓部の中抜きです。
まず、4隅に直径8mmの穴を開け、穴と穴の間を硬質プラスチック板専用のカッターで削り取っていきますが、最後のパキンが出来ません。
従って、とにかく最後まで削り落としていき、貫通した場所が出たら、金鋸を差し込み、穴と穴の間を切り落としていく感じです。
次に穴あけですが、これまでは電動ドリルで開けていたのですが、効率を考慮して小さいボール盤を購入し加工しました。
これがなかったら更に時間がかかっていたと思います。
実は、2つの構成の換気ユニットで、メインの『換気ファンユニット』の方から制作したかったのですが、換気ファンユニットには、今回製作した『網戸ユニット』の窓部の中抜きした板から部品取りする必要があったので、網戸ユニットから製作することになったのです。
網戸を挟みこみながら組立
ここまでくると完成が間近です。
窓より大きめに網戸を切っておき、車内側に網戸をおいて、それぞれの取付板を取付けていきます。
上側は25mm×780mmの板で固定しますが、車内側から皿ネジM4×12を差し込み、車外側でM4ナットで固定します。
ナットは車外から見えるので私が外観も考慮し、黒い袋ナットを使用しました。
下側は車の窓に差し込む役割もあるので、社外側に45mm×780mm、車内側に45m×338mm(2ケ、窓の中抜き板から切断)のい板をサンドイッチする形で車内側から皿ネジM4×14を差し込み、社外側でM4ナット(黒の袋ナット)で取付けします。
縦側の板(左右と中央)の取付は車外側からネジ(鍋ネジとかトラスネジ12mm)を差し込み、車内側でM4ナットで固定します。
なぜ、上下の板の取付け皿ネジを車内側にするかは、遮蔽用のカーテンをマグネットで固定を考慮しているからで、従って皿ネジはステンレスではなく、磁石に着く鉄製を用いました。
網戸用の網を挟みこみ、板で固定後に余った網をカッターで切り外して完成です♪
エブリィに取付
完成した『網戸ユニット』をエブリィに取付てみます。
後部席のスライドドアの窓を開けますが、この窓は全開にはなりませんので、一番下げた状態で、網戸ユニットを窓枠に差し込み、網戸ユニットの下側を窓に差し込むように網戸ユニットを下げます。
その後、エブリィの窓を上に上げて設置完了です。
車内側からの写真を見て分かると思いますが、下側の窓の半分と網戸部分から車内が見えてしまいます。(特に夜間に車内に照明を点けると)
そこで、照明を点けている時は網戸の上の皿ネジを活用し窓全体を、就寝のために消灯時には網戸の下の皿ネジを使って、網戸の下の窓部分のみをカーテン(マグネット付き)で遮蔽することを考えています。
製作費用は?
『網戸ユニット』の制作費用ですが、今回購入した工具とかネジ類は含めないと、
塩ビ板(黒 910×300) 1枚 2,189円
網戸用網(黒 91cm×2m) 1個 330円
合計 2,519円
もし、参考にして製作したいという方のために、概略設計図を添付しておきます。
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