前回に引き続き、手返しを良くするための、カレイ船釣り用の餌箱の製作をご紹介します。
100均商品を有効活用し部材費が約300円という格安にて自作することができます。
餌箱のサイズ(内寸mm)は、W130×D80×H60の大きさで、1,000円分の青イソメが余裕で入ります。
全体の幅(ベース)は300mmになっていますが、このサイズは、私の釣行時に使用する収納バックに収まるサイズであり、木材(2枚)の歩留まりを最大限に上げるためのサイズです。
前回のおさらいですが、100均の木材(450mm×90mm)2枚から、次の7種類10個の部品を材料から切断しました。
①ベース 300×90
②餌箱後板 150×60
③フタ 130×90
④餌箱側板 90×60 2枚
⑤餌箱前板 132×60
⑥小箱側板 90×(30) 2枚
⑦小箱前後 50×(30) 2枚
箱類の組立
オモリ入れの組立
餌箱の組立は少し難易度が高いので、まずは、簡単なオモリ入れの組立から作業を開始し自信をつけます。
オモリ入れ用の部品、⑥小箱側板と⑦小箱前後を木工ボンドで仮組みしクランプで固定します。
はみ出したボンドはふき取りしますが、多少残っていても、乾くと透明になり目立たなくなります。
この時、それぞれの部品の材料面と切断面を合わせ、材料面を平らな面に押し付けて仮組みします。
ボンドが固まってきたら、クランプした状態で釘(8個)で本組みします。
板厚が9mmしかないので、釘を打ち付けるときに斜めになると、板からはみ出たり、ひび割れを起こしかねないので、慎重になるべく垂直になるように微調整を繰り返しながら釘打ちします。
押し付けて水平になっている材料面が平らで見映えが良いので上側にし、下側(ベースに固定する側)は切断精度によって多少の凹凸があるので、本組みが完了後に下側を紙やすりに押しつけて平らにします。
餌箱の組立
餌箱の部品(②③④⑤)は事前に切断面の凹凸を除去し、切断面がなるべく垂直になるように紙やすりで仕上げておきます。
②餌箱後板と④餌箱側板2枚をオモリ入れの組立の要領で、仮組み、本組み(釘4個にて)します。
次に、⑤餌箱の前板を組立てします。
前板の組立の重要ポイントは、後板、側板2枚の部分は、ベースの上に乗りますが、前板は一段下がってベースの側面に取り付ける状態で組立する必要があります。
(そうすることで、フタがうまく収まります)
従って、前板の仮組みの時は、平らな面にベースを置き、その上に餌箱の部品を置いて、位置決めしてから仮組みを行い、固着してから本組み(釘4本にて)を行います。
また、フタの納まり具合が良いかも事前に確認します。
フタの組立
餌箱組立品に③フタを組立します。
組立はセリアから買った、蝶番25mm(ゴールド)を2個を付属のネジを使用して、フタと餌箱の後板に組立します。
ベースとオモリ入れ、餌箱の組立し完成
完成に向けて最終段階です。
①ベースと組立したオモリ入れ、餌箱を釘(16個にて)で合体します。
餌箱の前板とベースの固定(釘3本)はベースの裏側からではなく、前板の前下からベースの脇に固定します。
ベースと餌箱の組立は希望位置にクランプで固定してから、餌箱の前板とベースの固定(釘3本)から行います。
この時、利き手の関係や使い勝手によって、オモリ入れ、餌箱の取付位置を決めることができます。
私の場合、使用する状態で、左側にロッドホルダー、中央にオモリ入れ、右側に餌箱の順で組立しています。
これで完成です♪
私の場合は、とりあえずこれで完成としましたが、多少の端材が残っており、餌箱に凹凸が出ても構わないのであれば、
- フタに取手を付けて開閉しやすいようにする。
- フタが風などで、勝手に開閉しないようにストッパーを付ける。
また、耐久性と見た目を良くするために、
- 渋い色で塗装する。
などを施して、オリジナル性を高めることも良いと思います。
さいごに
とにかく、カレイ釣りにハマっている釣り人は、市販品であれ、自作品であれ、今回製作したような、ロッドホルダーと一体化し、手返しを良くする餌箱を保有している人は非常に多いです。
カレイ釣りに限ったことではないですが、単なる釣果を求めるだけでなく、それまでプロセス(仕掛けや道具を自作して工夫するなど)をも楽しんでいると思います。
自分で製作した仕掛けや道具で釣果が上がると本当に嬉しさが倍増します♪
これからのオフシーズンに餌箱を自作してみては如何でしょうか?
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