愛車、軽自動車(軽バン)のエブリィ(DA17V)で車中泊する際に快適に過ごすためと、震災などの自然災害による停電時に効果的な、AC100V電源の自作の5回目になりますが、今回はディープサイクルバッテリーへの充電方法について考えてみたいと思います。
1泊の車中泊には専用充電器で十分
私の場合は、使用頻度が低いものの、漁で使うバッテリーを保有しているので、そのための充電器はバッテリーと共に、次の専用充電器を購入済みです。
私のように釣行を目的とした前日または釣行後の1泊の車中泊であれば、専用充電器でバッテリーにフル充電させてから出発すれば、使用する電気製品の消費電力にもよりますが十分に持ちます。
以前に計算を紹介しましたが、私が保有しているディープサイクバッテリー AC Delco M27MF(105Ah)では、合計100Wの電気製品を使い続けたとして、約8時間は持つ計算になります。
充電器の選定において気を付けることは、ディープサイクルバッテリーに適している専用の充電器を購入することです。
確実なのはバッテリーと一緒に購入する、又は、バッテリーを扱っている専門業者から推奨する専用充電器を購入することです。
充電方法は簡単で、充電器の電源を家庭のコンセント(100V)に差し込み、バッテリーの+-の電極にワニ口クリップのケーブルを接続しスイッチONにするだけです。
バッテリーの状況に応じて、自動で充電方法をコントロールするみたいで、緑のランプの状態で充電状況が分かります。
満充電になっても、そのまま放置しても大丈夫で、完全にストップせず、自然放電量をマイコンが感知し、微細電流でチャージするので、常に満充電の状態でバッテリーの寿命も伸ばすそうです。
バッテリーは使っていなくても自然放電するので、時々、再充電した方が良いということになりますね。
ところで、今回のAC100V電源装置は、震災などの自然災害による停電時の応急電源としても活用する前提で製作しています。
そうすると、停電状態においては、家庭用電源を用いて充電するこの充電器は役に立たず、バッテリーの蓄電分を使ってしまうと充電が不可能になり長期間の停電では使えないことになりますので、別な充電方法も考える必要があります。
長旅・連泊の車中泊なら走行充電器
長旅などによる連泊の車中泊や、車中泊の頻度が多い場合には、走行充電器の設置が最適です。
本格的なキャンピングカーの多くは、この電源設備を使用しています。
走行充電器の役割としくみ
理屈は車のバッテリー(正確にはオルタネーター)から、余った電力を走行充電器を経由してAC100V電源用のバッテリー(サブバッテリー)に充電することが出来るのです。
車のバッテリーは、エンジンをかけたり、ライト、カーステやナビなどの電装品などに常に電力を供給しているにもかかわらず、なぜ、簡単にバッテリー上がりしないのでしょうか?
それは、オルタネーターという装置が付いており、車のバッテリーに配線されているからです。
オルタネーターは、走行中(エンジンがかかっている状態)に発電し、バッテリーに電力を供給しているのです。
ほとんど動かしていない車がバッテリー上がりしやすいのは、オルタネーターが働いていないからで、頻繁に運転している車ほどバッテリーの寿命が延びるのです。
走行充電器はオルタネーターで発電された電力のうち、車のバッテリー(メインバッテリー)に供給時に余った電力のみを自動的にAC100V電源用のバッテリー(サブバッテリー)に充電する仕組みの装置で、車のバッテリー上がりを心配することなく、AC100V電源用のバッテリー(サブバッテリー)に充電することができるのです。
あくまで充電できるのは、エンジンが回転している時だけで、回転数が上がる走行時に余る電力が増えるので、AC100V電源用のバッテリー(サブバッテリー)に充電が活発になるということになります。
停電時にも活用できるけど・・・
私は、既にAC100V電源用のバッテリー(サブバッテリー)とDC/ACインバーターを保有しているので、接続ケーブルと走行充電器を購入すれば、いちいち充電しなくても良いAC100V電源装置を持つことが出来ます。
走行充電器とケーブルのセットで販売していたり、バッテリーとDC/ACインバーターをも含めて一式で販売しているので、選定に悩んだりすることなく、電気があまり詳しくない人にも設置ができると思います。
でも、私は次のような理由から当面は設置を考えていません。
- 車のバッテリーに配線、車内に配線を引き回したり、走行充電器を固定したり、私にとっては結構な改造になる。(車検が通らない可能性もある)
- 震災などの自然災害による停電時の応急電源としても活用する前提だが、十分とはいえない。
一番の理由は自然災害による停電時の応急電源としての活用についてです。
確かに、100V電源を使う充電器に比べれば、停電時でも車のエンジンをかけたり、走行していれば充電してくれます。
しかし、東日本大震災の経験者として、停電と共に苦痛だったのが、物流がマヒして車の燃料が手に入りずらかったことなのです。
被害が大きいほど停電期間が長引きますが、同時に車の燃料の入手も難しくなり、発電のためだけに車のエンジンをかけるか?となると不安要素が残ります。
また、車の近くでないとAC100V電源が使えないという制約もあります。
いずれはソーラー充電を検討
車中泊及び停電時の高級電源としての充電設備として最適なのは、自然エネルギーを活用しての充電として、ソーラーによる充電だと思います。
- 車中泊の時には車の屋根にソーラーを設置し、日中に車内のAC100V電源装置に充電し、夜間中心に電気製品を活用する。
- 普段は家に置き、震災などの自然災害による停電時には、日中にAC100V電源装置に充電し、非常電源として活用する。
一番の課題は、ソーラーを車の屋根にどのように確実に設置するかになりますが、取り付け・取り外しを容易にする必要もあります。
ソーラーによる充電は、ちょっと時間をかけて調査・選定し、いずれは導入したいと考えています。
次回は、安価な疑似正弦波タイプのDC/ACインバーターについてです。
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