自分の釣り船や車中泊しながらの遊漁船の釣行記です。

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停電・車中泊用の100V電源

停電・車中泊に活躍する100V電源を自作(3)

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愛車、軽自動車(軽バン)のエブリィ(DA17V)で車中泊する際に快適に過ごすためと、震災などの自然災害による停電時に効果的なAC100V電源の自作の3回目になりますが、今回は購入したDC/ACインバーターの検証編です。

製品や付属品の状態確認や、使用できるかどうか気になった電気製品を動作してみました。

炊飯器の運転確認

購入したDC/ACインバーターの確認

梱包状態及び外観

梱包の状態は専用の緩衝材に包まれるように入っており、箱の大きさも適正で問題ないようです。
梱包箱の外側に、ワット数、入力電圧、出力電圧、周波数について、入っている製品がどれなのかをチェックされているので、間違いない製品がどうか、開梱前に確認することができます、

梱包状態

開梱後の製品の外観にキズなど一切なく新品であることは間違いありません。

購入したDC/ACインバーター

表面は電源スイッチ、作動ランプ、アラームランプ、周波数切り替えスイッチ、ACコンセント2口があります。

インバーターの表面

裏面にはバッテリーからの入力端子(黒、赤)と冷却ファン2個が付いています。

インバーターの裏面

付属品の確認

付属品としては、取扱説明書(日本語)、電源入力用ケーブル(赤黒各1本)、交換用ヒューズ(3個)が付属していました。

付属品

ちょっと気に入らないのは製造メーカー、原産国が分からないこと。
本体みを見ても分からないし、made in 〇〇〇の表記がないのです。
でも、電源入力用ケーブルには中国の会社名が入っていたので、中国製ではないかと思います。
安価なタイプだから仕方ないか~。

交換用ヒューズ(3個)が付属されていますが、ヒューズは本体内部に取付されているみたいで、もし交換するとき分解するようです(笑)。

電源入力用ケーブルについて

製品によっては電源入力用ケーブルが別売の物もあり、付属していることはありがたいのですが、長さが50cmと短く、太さも物足りない感じがします。

取説には消費電流に対し入力電流は約10倍流れる、と表記していて、例えば最大定格1000W(100Vでは10A)の電気製品を動かすと、入力電流は1000W/12V=83Aの電流が流れる計算です。

付属のケーブルは10㎟(日本では10sq)と表記、この太さはあまり日本では出回っていないので正しいかどうかですが、許容電流は79A(周囲温度40℃時)と表記している電線メーカーがあり、マージンが無さすぎます。
同じ1000WクラスのDC/ACインバーターで22㎟(22sq)の太さのケーブルを付属している製品もあります。

私の場合は、バッテリーの直ぐそばに置き、600W(50A)位の電気製品の使用を前提に選定していたので問題ないと思いますが、最大定格に近い製品を使いたい場合、ケーブルを長くしたい場合などは、安全率を考えると、もう少し太いケーブルに変更したほうが良いかも知れません。(電流はケーブルが太くて短いほど流しやすく、細くて長いと電流が長しずらくなり発熱する)

様々な電気製品で動作確認

マイコン炊飯ジャー

一番気になっていたのが、炊飯器が使えるか? です。

車中泊よいうより、震災などの自然災害による停電時の応急電源として使用を前提としてのことです。

東日本大震災では、長期停電と共に、物流が停滞すると、あっという間に店から食料品がなくなった経験をしました。
そのような時に、ご飯が炊けることができるかどうかは重要な要素になります。

確認するマイコン炊飯器(象印 炊きたてJBH-A型)は釜の底部のヒーターで加熱するモデルで、IHより安価で定格電力が635Wと省エネタイプです。

バッテリーをフル充電し、DC/ACインバーターと接続し、炊飯器に2合の米を入れコンセントに接続しました。
バッテリーの電圧変化を見るために、バッテリーに付属してきたバッテリーチェッカーも取り付けて確認します。

運転開始前の電圧は、12.6V(緑)のフル充電状態を示しています。

運転開始前の電圧

炊飯を開始してしばらくすると電圧が12V(黄色)を示すようになり、その後、カチカチと12V(黄色)のランプが点灯したり消えたりを繰り返しました。
炊飯器がマイコン制御で加熱制御していて、出力が高い時に多少の電圧降下をしていると思いました。

また、時々、DC/ACインバーターの冷却用のファンが回り、内部を冷却して停止するという動作を繰り返すようになりました。

ケーブルの発熱も、冷却用のファンが回った時点の内部の温度上昇も気にならない程度でした。

30分経過頃からご飯の炊きあがってきた匂いと湯気が出てきて順調に炊き上がっているみたいです。
その後、『むらし』の12分からのカウントダウンの表示に切り替わり、電圧も12V(黄色)で安定しました。

むらし中

『むらし』が終わると、保温に切り替わり、電圧は12.6Vの緑ランプが薄く点灯していたので、ほとんど電源供給はされていない状態と思います。

炊き上がり完了

ふっくら、普段と変わらないご飯が出来上がりました♪

無事にご飯が炊き上がり

セラミックヒーター

まだ、バッテリーの容量が残っているみたいなので、脱衣所で使っているセラミックヒーターを動かしてみました。

セラミックヒーターを運転

このヒーターは強(1000W)と弱(600W)を切り替えることが出来るのですが、結論からいうと、弱(600W)は問題なく使えて、強(1000W)はアラームがなって電源供給がストップしました。
その後にアラームは消えて、電源供給は再開できますが、強(1000W)では使えません。
フル充電後に再トライしてみましたが同じ結果です。

インバーターの変換効率を考えると、強では、1000W×0.8=1250Wの電力を使っている可能性があり、このインバーターに限って言うと、

定格と同じ出力の電気製品は使えない。

ということになると思います。

私の場合は当初から600W位の電気製品を前提にしていたので問題にはなりません。
逆に、停電時の緊急時や、車中泊の時の一時的な暖房機器として、弱(600W)のヒーターは使用できることは新たな発見です。

扇風機と電気ドリルドライバー

ヒーター類は問題ないようなので、今度はモーター類の確認です。

家庭用扇風機(35W)と電気ドリルドライバー(250W)です。

扇風機と電気ドリルドライバー

共に全然問題なく動きました。
一緒に動かしても大丈夫です。

夏の車中泊時の暑さ対策として扇風機を活用できそうです。

電源のない所でのDIY作業の電動工具類の電源としても活用できそうです。

以上の確認結果からは、当初の使用目的を十分に果たすことのできるDC/ACインバーターという結論に至りました。

次回はAC100V電源装置の設置編になります。

(つづく)

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