以前に愛車、軽自動車(軽バン)のエブリィ(DA17V)で車中泊する際に快適に過ごすためと、震災などの自然災害による停電時に効果的なAC100V電源の自作についてご紹介しましたが、リン酸鉄リチウムイオンバッテリーへの交換などの改良についてご紹介します。
リン酸鉄リチウムイオンバッテリーへ交換
自作した100V電源は、エブリィ(DA17V)で車中泊する際、ベッド土台の採集コンテナにバッテリー、インバーターを収納し、コンテナに取付した2口コンセントに電気製品を接続すれば、どこでも使用できる状況で、万一の震災などにおける停電時にも緊急電源として活躍することができます。
その100V電源の供給源はDC12Vのバッテリーですが、漁業(ウニ漁、アワビ漁)で電動船外機(エレキモーター)の電源として使用している使用頻度が年に十数回というバッテリーを有効活用していました。
最近、寿命が近づき使用時の電圧降下が著しく、買い替えを考えていましたが、重量が重くて電動船外機(エレキモーター)の電源としては小さいサイズのバッテリーを購入する予定です。
しかし、容量(サイズ)を下げると、100V電源用のバッテリーとしては、電気製品が早く使えなくなるなどの支障がでるので、100V電源用のバッテリーを新たに購入することにしました。
価格的にはまだ高いですが、次の理由からリン酸鉄リチウムイオンバッテリーを購入することにしました。
- 安全性が高い
- 鉛バッテリーより軽い
- 鉛バッテリーより容量が大きい
- 自己放電率が低い
購入したリン酸鉄リチウムイオンバッテリーは、LiTime製 12V100AH です。
LiTime 12V 100Ah リン酸鉄リチウムイオンバッテリー グループ 31 内蔵100AのBMS 4000~15000サイクル回数 R...
実際に購入したリン酸鉄リチウムイオンバッテリーとディープサイクルバッテリーを比較してみると、サイズ的には少し大きいですが、コンテナ収納には問題なく、びっくりしたのは重量です。
ディープサイクルバッテリー(ACデルコ M27M)は単体で23.6㎏あり、収納したコンテナを持ち上げるには、ぎっくり腰にならないように気合が必要でした(笑)。
今度の、LiTime製 12V100AHは単体で10.9㎏と従来の半分以下の重量ですので、移動する際に非常に楽になりました。
リン酸鉄リチウムイオンバッテリー専用充電器の購入
リン酸鉄リチウムイオンバッテリーに変更するにあたり、専用の充電器にする必要があります。
別なメーカーで、もっと安い充電器が販売されていますが、バッテリーと同じメーカーの物の方が、なにかトラブルが生じた際のアフターサービスの信頼性があると思い、また、充電器とバッテリーをコードで接続する際の安全性が高いと判断しバッテリーと同じ、LiTime製の充電器を購入しました。
充電器とバッテリーをコードで接続する際の安全性が高いとは、通常は充電器からのコードをバッテリーに直接、ワニ口クリップなどで接続し充電する方法が一般的ですが、LiTime製の充電器では、バッテリーに付属の50Aアンダーソンコネクタ付のコードを事前に接続しておき、充電する際には充電器のアンダーソンコネクタと接続して充電する方式になります。
安全性が高い理由は、うっかり+と-を間違って接続することがない、ということです。
アンダーソンコネクタは逆接続ができないので、必ず+には+、-には-しか接続ならないので安心して充電することができます。
また、ワニ口クリップと違って、バッテリーには丸端子で確実にナットで締め付けした状態で充電できる面も安心です。
充電後、充電器はコンテナ内のバッテリーとコンセントの空間に収納することにしました。
近い将来には、充電器での充電以外に、軽バン(エブリィ)の天井にソーラーパネルを設置し、ソーラー充電も可能にする予定です。
LCDデジタル電圧計の取付け
次の改良点はLCDデジタル電圧計の取付けです。
安価なデジタル電圧計がある中で選定した理由は、電圧表示以外に、バッテリー残量表示と温度表示があることが選定ポイントになりました。
ま~、安いので電圧表示などの精密な精度は期待できません(笑)。
設置はコンセントに近い、持ち上げる穴の脇に、両面テープと瞬間接着剤を用いて固定しました。
リード線は短いので、バッテリーに届かない場合はリード線を延長してバッテリーに接続します。
このデジタル電圧計を設置においては、バッテリーの残量確認だけでなく、他に二つの理由があります。
バッテリーの寿命を把握できる
今回、バッテリーの寿命と判断し、リン酸鉄リチウムイオンバッテリーへの交換に至りましたが、実は最初はバッテリーの寿命と分からなかったのです。
車中泊に出かけようと、充電後に少し消費電力の高い家電(600W程度)を動かそうとしたら、DC/ACインバーターが『ビビビー』って異常な音が出て使用できなかったのです。
当初はDC/ACインバーターが壊れたか~、って疑ったのですが、冷静になってバッテリーの作動時の電圧をテスターで計ってみたら、家電が作動する直後に電圧降下が著しく・・・・。
DC12Vの出力を維持できない状況だったのです。
電気に詳しい人なら直感で分かるのでしょうが・・・
ということで、バッテリーの寿命の判断のためにもデジタル電圧計の設置に至りました。
充電時の状況を把握
充電時において、充電器は『充電中』『充電完了』しか分からないのです。
充電中の電圧を可視化することによって、充電当初からどのように電圧が変化しているかしているか、そろそろ満充電になりそう、みたいな感じで把握できることになりました。
さいごに
なんで、コンテナに100V電源???
って思う方がいるかも知れません。
あくまでコンテナは簡易ベッドのベースであり、物品の収納を目的としていますが、その4個のコンテナの内の一つが100V電源用のコンテナになっています。
100V電源については、リン酸鉄リチウムイオンバッテリーからの電源(容量が大きい家電用)とポータブル電源(パソコンやUSB家電など)が揃い、快適車中泊に向け着々と改善している実感があります。
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